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美しいバグ票を書いただけで満足していたら、三流かも

こんにちは、品質管理部の Y.K です。
品質管理部のメンバーからお届けする、二本目の記事になります。

初めは、二番打者らしく、"分かりやすいバグ票の書き方" みたいな記事を書くつもりでした。
けど、そんなものは今さら私が書かなくても、ググればいくらでも出てくる。
そこで、もっと自分の経験に基づいた記事を書いてみよう、と思いました。

この記事では、
「なぜ、バグ票が意図通りに処理されないのか?」
…について、私が感じた原因と、対策をお話しします。


きちんと書いたのに…

新人のころ、自分なりにきちんとバグ票を書いているつもりでした。
手順を飛ばさずに記載する、テスト環境を記載する、再現時のキャプチャを添付するなど、 それこそ、"分かりやすいバグ票の書き方" は網羅できていたと思います。

それなのに、
放置されたり、戻ってきたと思ったら意図していた処理がされていなかったり…
「きちんと書いたのに、なんで?」とモヤモヤしていたことを覚えています。

今振り返ると、バグ票を書いただけで、自分の仕事を終えた気になっていたことが問題でした。

バグ票管理の落とし穴

ところで、多くのチームでは、BTS(バグ・トラッキング・システム)を用い、バグを「バグ票」という形で管理していますよね。
私のチームでも、My Redmine というシステムを利用しています。

バグ票で管理を行うことで、バグのステータスと担当者を可視化でき、チーム全体で状況を共有しやすくなります。
正直、バグを見つけるたびに直接報告するのは気が引けるので、 「バグ票を登録するだけで報告したことになる」のも有難いポイントです。

My Redmine

ですが、その便利さが落とし穴です。

報告の本質はコミュニケーションですよね。

そのはずが、バグ票を経由することで、
「バグ票を登録すること」自体が目的化し、単なる作業になってしまうんです。

さらに、中間成果物として残るため、
「形式的にしよう」「余計なことは書かないようにしよう」という意識が働きます

その結果、相手への配慮や意図を伝える工夫が抜けてしまう。

前述の私の失敗も、まさにこのことに起因していたと思います。
要は、「意図を伝えきれていないから、意図通りの処理が返ってこない」という話でした。

バグ票による管理は、こういったリスクを孕んでいることを理解するべきです。


私が意識していること

バグ票管理のメリットを享受しながらも、コミュニケーションを疎かにしないよう、
普段意識していることをご紹介します。

直接声をかける

「バグ票を登録したから伝わるはず」
こう考えるのはやめました。

必要に応じて、直接コミュニケーションを取るのが大事です。

私のチームでは基本的に、Redmine に登録しておけば確認してもらえる運用ですが、以下のような状況では直接声かけもするようにしています。

  • 対応方針により、対応方法が大きく変わりそうな場合
    ⇒ プロジェクトリーダーに口頭で相談し、決まった内容をバグ票に反映

  • 開発者が別作業に入っており、気付きづらそうな場合
    ⇒ バグ票を作成しておき、次の日の朝会で確認してほしい旨を伝える

  • テストをすり抜けたバグが終盤に見つかった場合
    ⇒ お詫び。
    (それで怒るような方はいませんが!)


自分の意見を伝える

私は、元々「バグ票には、客観的事実だけを記載しなければならない」と思い込んでいました。
しかし、先輩社員のバグ票を見てみると、事象に加え、報告者の意見がしっかりと書き込まれていました。
そして、開発者の方とのやりとりの中で、問題が適切に処理されていく様子を見て、考えが変わりました。

意見を伝えることで、判断の助けになりますし、
お互いにとって良い落としどころが見つけやすくなります

以下の状況では、事実と主観を混同しないよう気をつけつつ、自分の意見も積極的に書くようにしています。

  • 重大度が分かり辛い場合
    ⇒  なぜ問題と感じているのか伝える
    (○○のユースケースで致命的な影響が出る、
     別の製品と連携したときに問題が起こる など)

  • 期待結果が不明瞭な場合
    ⇒ どのような理由で、どう対処してほしいのか伝える
    (別の画面と統一し○○にする、
     妥協案としてユーザが分かるようメッセージを表示する など)


バグの報告と改善提案を区別する

私は、「既存の動きから仕様変更したほうが良さそう」と感じた事象を「バグ」として報告してしまい、「これって現行通りですよね?」と差し戻されてしまったことがあります。

バグなのか、改善提案なのかが整理されていないと、相手に余計な負担をかけてしまうことがわかりました。
なにより、なんでもバグ扱いとされるのは、気分的にも良くないですよね。

以下のような工夫ができると思います。

  • 事象が本当にバグなのか確認する
    (仕様書にはどう書いてあるのか、なぜバグと判断したのか)
  • 改善提案の場合は「~してほしい」など、バグでなく改善提案と分かるような表現を使う
  • 改善提案の場合はバグ票にせず、別の方法で管理・処理するルールを設ける
  • せっかくBTSを使用しているので、バグ票にカテゴリを設定して区別する

”私が仕様です”は通用しません…

まとめ

バグ票を通じたやりとりは、毎日のように発生します。
そのため、そこに少し意識を向けて改善できれば、チームの成果や働きがいが大きく変わるのではないでしょうか。

コミュニケーションにもツールを利用する環境だからこそ、
「相手に伝わっているかな?」という気付きを大切にしていきたいですね。

おわりに

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