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Azureの利用料金にムダがないか調べてみた【初心者向け】

最近、社内のAzure利用料が高くなっており「無駄なコストや節約できる方法があるのでは?」と不安に。
そんな時に手軽に確認できるのが Azure Advisorで、無料で使える最適化アドバイザーです。

普段からリソース利用コストの最適化には人手をかけて定期的にチェックしていましたが、 今回はAzure Advisorで調べてみたところ、開発環境だけでも 全体コストの約10%に相当する節約の提案 をしてくれたのには驚かされました。

今回はAdvisorで見つけた無駄の候補や、今後コスト削減につながりそうなアクションをまとめました。

Azure Advisorの「コスト」提案を見てみた

Azureポータルより [Advisor] → [推奨事項] → [コスト] を選択。

すると、以下のように削減できるリソースや金額の一覧が表示されました。

Azure Advisor コスト提案画面

例えば…

  • App Serviceの予約インスタンス → 年額費用の約8%相当の削減提案
  • 仮想マシンの予約インスタンス → 約1%の削減余地
  • 仮想マシンのダウングレード提案 → わずかでも積み重なる節約
  • 未使用ディスクやデータベースの最適化提案 なども複数

意外と「何となく作ったまま」と思われるリソースが残っていることも確認できました。

Advisorの試算前提(コミットメント期間)も確認!

Azure Advisorが提示する節約額は、「今後どれくらい使い続けるか?」というコミットメント期間に基づいて計算されています。

今回は以下のように設定しています。

  • 期間:3年
  • ルックバック期間(日):30日

つまり「過去30日間の使い方をあと3年間続けるとした場合、どれだけ節約できるか?」を基に試算されているということです。

節約1:予約インスタンスの購入を検討

Advisorからの提案で一番大きかったのが「予約インスタンス」のすすめ。

  • App Serviceの予約インスタンス:最大約35%の割引
  • 仮想マシンの予約インスタンス:最大約70%の割引

今後も使い続けると確定しているリソースは、早めに予約購入した方が断然お得です。

※詳細は Azureの予約に関する公式情報 をご確認ください。

節約2:仮想マシンのダウングレード

Advisorで「このVM、スペック高すぎでは?」と指摘され、ボタン一つでサイズを自動変更できるようになっています。

節約3:未使用ディスクの削除

Advisorに「10個の未使用ディスクがあります」と表示されていました。
仮想マシンを削除しても、ディスクは残り続けて課金されるので要注意です。

ポータルの「ディスク」から不要なものを見直すだけでも、ムダな課金を減らすことができます。

その他の提案もチェック

  • データが送られていないIPアドレスや接続先の見直しなど...

細かい部分も含めて、Advisorがすべて一覧で教えてくれるので、抜け漏れなく対応できます。

まとめ:Advisorを見れば節約できる内容がすぐにわかる

今回、Advisorから提示された削減提案に従って対応すると、

  • 年間 約10%相当 の節約できる可能性あり
  • 少額でも「積み重ね」が意外と大きいと実感

「Azure費用高いな」と思ったら、まずはAdvisorで“コスト”を見てみましょう!

初心者でもすぐ実践できるので、ぜひ試してみてください。

おわりに

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