
こんにちは。ゴリラです。🦍
皆さんはドラえもん映画の「映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜」を見たことがありますか?公開から約20年経つようで、時の流れの早さを感じます。
久しぶりにこの映画を見て気になる部分があったので、記事にしました。
映画について
冒頭のあらすじ
- のび太君、学校で怒られる
- アニメで魔法を使って宿題や片づけで楽をしているのを見る
- これだ~!ドラえも~ん
というわけですね。ドラえもんは「もしもボックス」を使わせてくれます。そしてのび太君はこう言います。
「もしも、魔法の世界になったら」
めでたく魔法の世界にすることができたのですが、のび太君が想像していた世界とは少し違ったようです。
のび太君の想定外
魔法がうまく使えない
元の世界の勉強と同じように、魔法を使うにも才能や努力が必要でした。
のび太君のキャラ付けとして、あやとりと射撃以外はあまりできません。例によって魔法も上手に使えませんでした。
魔王と戦うことになった
(この内容がないと映画にならないという話は置いておいて、) 平和な世界で魔法を使いたかったはずです。
日常に魔法が組み込まれることを想像していたはずなのに、魔王と戦うことになってしまいました。 のび太君は日常系作品をお願いしたはずが、なぜか勇者譚が納品されたということですね。発注ミスでしょうか。
のび太君の問題点
なぜのび太君が想像していた魔法の世界にならなかったのでしょうか。
もしもボックスの故障でしょうか?
それとも映画の都合でしょうか?
...どちらも違います。
皆さん、のび太君のセリフを思い出してみてください。
「もしも、魔法の世界になったら」
このたった一言の入力で、もしもボックスは「魔法の世界」を出力したのです。
...おわかりいただけただろうか。
考えてみてください。もしもボックスの機能はこうですよね?

ユーザーが「もしも~だったら」と自然言語で条件を与える→もしもボックスが処理→解釈された世界が現実に展開 という流れです。
・・・・完全にLLMが入っていますねこれは。 🦍<ドラえもんのほうがよっぽどAIですけどね。
つまり、のび太君の問題点はプロンプトが良くないということですね。
のび太君はもしもボックスに「魔法の世界を体験したい」という情報しか与えていません。これではどのような魔法が使えるか、どのように使えるか等々が全く分かりません。制約条件やコンテキストが不足しています。
私たちがLLMを使う時には背景情報をうまく与えないと思った通りにやってくれませんが、22世紀になってもやはり「いい感じにやって」ではうまくいかないようです。
問題点の解消
では、どうすればよかったでしょうか。
のび太君が思い描いていた魔法の世界とのギャップは、想定外だった2項目です。これを解消できるようプロンプトを組みなおす必要があります。
- 魔法がうまく使えなかった点
「誰でも簡単に」魔法が使えることを明示しておけば良いでしょう。ただ、これでは使うのは簡単だけれどお金がかかる、特別な道具が必要、など別の厄介な条件が付いてくる可能性が否定できません。そのため、「道具なし、対価なし、いつでもどこでも、魔法の使用に際して条件はなし」という言葉も必要でしょう。制約だけでなく、発動条件も明示しておきます。魔法っぽくするために、「『チンカラホイ』と唱える、または念じる」とつけ加えましょう。
- 魔王がいた点
求めるものは勇者譚ではなく日常系でしたね。魔法の世界は「平和であり、あくまで日常の延長である」ことを示しておく必要があります。ただしこちらについても魔王が現れることは魔法の世界では日常茶飯事、こちらの世界でいうところの電車の遅延程度の重大度である可能性があります。そのため、「平和の基準はこの世界のものである」ことも付け加えた方が良さそうです。
以上を踏まえて、のび太君がもしもボックスに入って言うべきであった言葉はこうです。
もしも、魔法の世界、ただしここでいう魔法の世界とは現在の世界の延長にあって現在の世界基準における大事件は起こらず平和な世界であり、また魔法の使用には道具や対価を必要とせず、時間や場所によらず、才能や努力に関係なく『チンカラホイ』と唱える、または念じるだけで発動する世界、だったら。
これでのび太君も安心して魔法の世界を楽しむことが出来そうですね。映画にはなりませんが。
皆さんももしもボックスLLMを使う際は気をつけましょう。
おわりに
KENTEMでは、様々な拠点でエンジニアを大募集しています! 建設×ITにご興味頂いた方は、是非下記のリンクからご応募ください。 recruit.kentem.jp career.kentem.jp