KENTEM TechBlog

建設業のDXを実現するKENTEMの技術ブログです。

“感謝”から始めたら、ふりかえりで意見が出るようになった話

この記事は、 テックブログ強化月間 リレーブログ企画2026 参加の記事です。

こんにちは。

当社では毎年6月と12月に製品のリリースがあり、大きな山を越えたタイミングで、チームでふりかえりを行うのが恒例になっています。私たちのプロダクトチームでは、このふりかえりに KPT を使うことが多いです。

これまではいつも同じやり方で進めていたのですが、前回のふりかえりから、弊社テックブログで紹介されていた KPT フォーマット を導入してみました(→ 元記事)。そのまま使うのではなく、自分たちのチームに合わせてアレンジして回したので、その工夫と、やってみて分かったことを共有します。

どんなチームか

私たちは、メンバーの働く場所がさまざまなチームです。

  • 開発者 8 名:出社 5 名(拠点が 2 つに分かれていて 2 名+3 名)、リモート 3 名
  • テスター 2 名:2 名とも出社、ただし別拠点

複数拠点とリモートが混在しています。だからこそ「全員でちゃんと振り返って、同じ方向を向く場」が大事だよね、というのが出発点でした。

ふりかえりの悩み:発言が出ない、特に Keep

導入前の一番の悩みは、とにかく発言が出にくいこと。中でも Keep(続けたいこと)がほとんど出てこない。さらに、出てくる意見も「自分のここが反省で…」という 個人的な反省に終始しがち で、チームとして次に活かす話に育ちにくい、という課題がありました。

参考にしたフォーマットと、私たちのアレンジ

私たちのふりかえりは、ざっくり次の流れです。このうち ① 数字でのふりかえり③ 投票でチーム課題に絞る はもともとやっていたこと。今回はそこに、ブログのフォーマットから ②「感謝」から始める Keep を取り入れました。

まず「数字」でプロジェクトをふりかえる

KPT に入る前に、そのプロジェクトの顛末を “数字” で全員で眺める時間を最初に置いています(スケジュールの予実、検出バグ数の推移と分析結果、対応の積み残しなど)。感想ベースでいきなり話すより、同じ事実(数字)を見てから話した方が、認識がそろって意見も出やすくなります。

KPT は「感謝」から

元フォーマットにならい、Keep を「続けたいこと」だけでなく 「感謝したいこと」まで広げた のが、私たちにとって一番効きました(後述)。

「聞いて欲しいこと」は置かず、投票で “チーム課題” に絞る

元記事にある「聞いて欲しいこと」セクションは、私たちはあえて作りませんでした。代わりに、

  1. Keep と Problem を全員で出し切る
  2. 「次回もやりたいこと」「改善したいこと」にみんなで投票
  3. ノミネートした上位だけ、Try を全員で考える

という流れにしています。すべての Problem に Try をひねり出すと時間も気力も持たないので、票で優先度をつけてチームの重要課題に集中するのが狙いです。

使っているツール

ツールは Microsoft Whiteboard。拠点・リモートが混在していても、同じボードに付箋を貼って投票まで完結できるので、離れて働く私たちのチームと相性が良かったです。

やってみてどうだったか

よかったこと:感謝から始まると、場がほぐれる

一番の収穫は、各メンバーが「メンバーへの感謝」からアウトプットを始めるようになったこと。感謝された人はちょっと照れくさそうにしていますが、感謝されて嫌な気持ちになる人はいません。結果として、議論前のアイスブレイクとしてちょうどいい。「発言が出にくい」という最初の悩みに、地味ですがよく効いています。

課題:もっと “ドヤって” ほしい

一方で難しさも。Keep には「ドヤりたいこと(自慢)」も含めて OK にしているのですが、みんな控えめで、なかなかドヤってくれません。せっかくの場なので、もっと胸を張って成果を共有してほしい——ここは私たちの次の Try です。

そこで次回試してみようと思っているのが、メンバー同士でお互いをドヤる やり方です。自分の手柄はなかなか言い出しにくいものなので、「あの人のこのプレーが良かった」とお互いに代わりに挙げ合う形にしてみます。もともと感謝から始めるスタイルとも相性がよさそうなので、お互いの良かったところを自然に光らせられたらと思っています。

まとめ

  • 数字でのふりかえりと投票はもともと実施していたが、今回新しく 「感謝から始まる KPT」 を導入し、「数字でのふりかえり → 感謝から始まる KPT → 投票でチーム課題に集中」という流れにした
  • Keep に “感謝” を入れるだけで、発言のハードルがぐっと下がりアイスブレイクになった
  • 一方で「もっとドヤってほしい」など、もっと良くできる余地もまだある

ふりかえりは “正解” があるものではなく、チームに合わせて育てていくものだと感じています。私たちもまだ改善の途中です。

拠点もリモートも分かれていても、ちゃんと振り返って前に進もうとしているチームです。少しでも雰囲気が伝わって、興味を持ってもらえたら嬉しいです。

おわりに

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