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try! Swift Tokyo 2026 に参加しました!

try! Swift Tokyo 2026に参加しました。エンジニアのNです。今回のブログでは、カンファレンスの参加レポートとして様子や感想などを書いていこうと思います。

はじめに

今回で大型カンファレンスへの参加は2回目です。今回もありがたいことに、会社から費用を出していただきました。当社では有料カンファレンスへの参加について、会社として参加が認められると出張扱いとなり、参加費・交通費・宿泊費を負担してもらえる制度があります。

このようなイベントは大半が東京で開催されるため、静岡から参加するとなると、どうしても負担が大きくなります。そのため、会社から援助を受けられることで、負担を抑えつつ自己啓発の機会を得られるのは非常にありがたいです。

3日間の流れと会場の様子

さて、今回のカンファレンス(try! Swift Tokyo 2026)は主にSwift言語に関する知見を共有する場です。登壇者は国内外の第一線で活躍しているエンジニアの方々で、参加者も日本だけでなく、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど世界中から集まっています。そのため発表はすべて英語で行われます。

ただし、カンファレンスやワークショップでは主要言語への翻訳も提供されていました。AI翻訳なので完璧とは言えませんが、それでも理解の助けにはなったと思います。

カンファレンスは全部で3日構成です。1日目の日曜日にはワークショップ形式で、先端的な知識を持った講師から教わりながら、実際にコードを書いて学ぶ講座があります。2日目と3日目はカンファレンス本編で、立川ステージガーデンという非常に大きな会場で、登壇者のトークを聞くことができます。

1日目: ワークショップ

ワークショップに参加するには、カンファレンス本編とは別に事前抽選へ申し込む必要があります。本来は当選できるのは1つだけなのですが、今回は枠に余裕があったようで、私は運良く2つのワークショップに参加することができました。

High-Performance Swift

Paul Hudson さん(Swift学習者にはおなじみの「Hacking with Swift」の作者)によるワークショップで、Instrumentsを使ってSwift / SwiftUIアプリのパフォーマンス診断を行い、ボトルネックを発見・改善する実践型の内容でした。たとえば「String型は内部でクラスとして実装されており、ARCのアトミック操作や間接参照のコストがかかるため、削除すると速くなる」といった具合に、Swiftの内部実装まで踏み込んで「なぜ遅いのか」を解説してくれます。配列の事前予約や、SwiftUIで重い同期処理をメインアクターから別アクターに隔離する話なども、実際にコードを書きながら学びました。操作方法だけでなく、それがなぜ良い/悪いのかの根拠まで踏み込んで学べたのが大きな収穫でした。

iOS Private Playgrounds

アプリの審査のことは一旦置いておいて、非公開APIを実際に触ることでSwiftUIとUIKitの動作をより深く理解しよう、というワークショップでした。非公開APIのデバッグでの探し方や、それらをまとめたサイトの存在、APIの中にAppleからのメッセージが隠されていることなどを学びました。用意されたサンプルでは、キーボード背景の透過やアラートへの画像差し込みといった例があり、それらをビルドして実際にどう動くかを確認しました。後半ではEUのDMA(デジタル市場法)や日本のMSCA(スマホソフトウェア競争促進法)を背景にした、非公開API公開請求の仕組みについても解説があり、こうした調査の取っ掛かりを得られたのは収穫でした。

2・3日目: カンファレンス本編

カンファレンス本編は劇場型で、全員が同じトークを見る形式です。会場は普段ライブイベントにも使われていることもあり、客席数が非常に多く、椅子もかなり座り心地が良かったです。

登壇者は大きなステージに、スモークやレーザー演出、重低音の効いたBGMとともに登場します。発表資料は中央の大きなスクリーンに映し出され、とても見やすかったです。スクリーンには資料だけでなく、登壇者の姿や同時翻訳のテキストも表示されていました。

席から見たステージの様子(一部加工済み)

発表の中にはLT形式のものもありました。登壇者には、Paul Hudson さんをはじめ、元Appleの方や、Swift Working Groupに参加している方など、国内外から実力あるエンジニアが集まっていました。

印象に残ったトーク

SwiftUIってなんでこうなるの?

SwiftUIのレイアウトプロセスやsome Viewの仕組み、条件分岐における_ConditionalContentの挙動など、SwiftUIの内部構造について、なぜそのような設計になっているか、どうして高速に動作するのかという根拠まで踏み込んで解説するトークでした。普段何気なく書いているコードの裏側で、コンパイル時にどんな型が作られ、どう動いているのかが見えるようになり、大変勉強になりました。

進化し続けるSwiftUI:内部から見たその変化

元AppleのSwiftUIチームに所属していた登壇者による、SwiftUIフレームワークの進化を内部の視点から振り返るトークです。NavigationViewからNavigationStackへの置き換えや、ObservableObjectからObservationフレームワークへの置き換えなど、API変更の背景にどんな問題意識や設計上の理由があったのかを丁寧に解説してくれました。非推奨になるAPIには相応の理由があり、できるだけ早く新しいAPIに移行すべき、という話も印象に残っています。

会場まわり

会場にはメインステージ以外にスポンサーブースもあります。そこではスポンサー企業の展示が行われており、企業の方と直接お話しすることができます。また、アンケートや企画に参加すると、その企業のノベルティをもらえることもありました。

さらに軽食コーナーもあり、カンファレンスのロゴ入りクッキーやマシュマロ、お菓子類、ペットボトルの水やコーヒーなどが配布されていました。

そして2日目のカンファレンス終了後には立食パーティーも開催され、お酒やケータリングが提供されます。そこではさまざまな方と交流することができました。またDJブースも用意されており、とある会社のDJサークルによる素敵な音楽が流れていて、かなりお祭り感のある雰囲気でした。

感想

今回のカンファレンスに参加して、Swiftの奥深さについて改めて考えさせられました。また、優れたエンジニアの方々に触発される非常に良い機会にもなりました。

トークの中には既に知っている内容もありましたが、多くは新たな知見となるものでした。特に印象的だったのは、「Swiftや各フレームワークがなぜそのような挙動をするのか」「なぜ高速に動作するのか」といった内部的な仕組みや根拠まで踏み込んで説明されていた点です。普段何気なく使っている機能についても、設計思想や実装背景を知ることで理解が深まり、とても刺激を受けました。

私自身もSwiftについてさらに理解を深め、より良い実装ができるエンジニアになれるよう、これからもカンファレンスなどに積極的に参加して知識を吸収していきたいと思います。

おわりに

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