こんにちは、KENTEM 第2開発部のHFです。
KENTEMでは学生の方を対象に『KENTEM1Dayプログラミング体験』というイベントを毎年行っています。 今年度はMicrosoft Azureで2023年1月に一般公開された「Azure OpenAI Service」を使用したプログラムを扱っています。
今回は「Azure OpenAI Serviceで学生向けイベント開催してみた」と題して、 イベント開催に至る経緯や開催前後の開発体験談をお伝えさせて頂こうと思います。
- Azure OpenAI Serviceの採用
- サンプルプログラムの概要
- Azure OpenAI Serviceの準備
- サンプルプログラミング
- Visual Studio CodeからAzureにデプロイしてみる
- イベント実施してみました
- まとめ
- おわりに
Azure OpenAI Serviceの採用
前年度まで「WebGL」を扱ったプログラミングを体験して頂いていたのですが、 3D描画は必要となる事前知識が多いため、講義時間が長くなる点が課題でした。
また、プログラミング体験と謡いながら画面に映したお手本を『写経』するイベントで 学生の方が楽しめるのかという疑問も抱いていました。
参加される学生の方により良い体験をして頂けないかと考えていたところ 「Azure OpenAI Service」が一般公開されたと知り、今年度は「Azure OpenAI Service」を使用したイベントに内容を変更することにしました。
採用理由として大きなウェイトを占めたのは以下の3つです。
- OpenAIやChatGPTというワードの集客力
- Azure OpenAI Serviceは入力された質問内容を学習のために蓄積していないため、安全に使用可能
- OpenAIのプロンプト設定であればコンパイルエラーや綴り間違いといった心配が少ない
サンプルプログラムの概要
今回は以下のアプリケーションを作成します。
また、システム構成は以下の形にしました。 ※本来はAzure OpenAI Serviceとの通信部はApp Service側のAPIとして呼び出すべきですが、イベントの特性を考慮すると簡素な仕組みが望ましいため割愛しました。
Azure OpenAI Serviceの準備
Azure OpenAI Serviceの準備は以下の流れで進めました。
- Azure OpenAI Serviceのアクセス申請
- Azure OpenAI Serviceを立ち上げる
- Azure OpenAI StudioからOpenAIサービスをデプロイする
このあたりの手順の詳細は、解説してくれているページがありますので以下を参考にされるのが良いかと思います。
Azure OpenAI Serviceを使ってみた〜申請・利用方法〜|クラウドテクノロジーブログ|ソフトバンク
サンプルプログラミング
Azure OpenAI Serviceを使用するためのプログラミングは、メッセージ作成と呼出し処理の2つとなります。
メッセージ作成ではAzure OpenAI Serviceに投げるメッセージを整形します。
AzureOpenAIの呼び出しコードは以下のとおりです。
作成したメッセージをfetch()で渡すだけなので簡単ですね。
Visual Studio CodeからAzureにデプロイしてみる
今回は『Azure Tools』という拡張機能を使用してデプロイします。
VSCodeにAzure Toolsをインストールしたらまずはサインインが必要となります。
ご自身のAzureアカウントを使用してサインインを行ってください。
無事サインインができたら、ツリーメニューに編集権限のあるサービスが表示されます。 任意のサービスを選択して右クリックメニューから「Deploy to Web App」を実行しましょう。
イベント実施してみました
無事サンプルの動作確認も終わり、当日発表するスライドも準備できました。
期待と不安を膨らませながらのイベント当日です。
第一回目の開催は23名もの学生の方にご参加頂けました。
なんと例年の同じ時期から比べると2倍以上の参加者です!
実はこれには理由がありまして、、、
今年度の弊社イベントでは、あのマイクロソフトの弊社担当様に特別講演をして頂ける事となったのでした。
肝心の私のパートはというと、、、
時間配分を間違えた結果、危うく尺が足りなくなってしまう事態になりました。
今回イベントを刷新するにあたり3カ月ほど前から行動開始していたのですが、 余裕を持たせ過ぎて直前の確認が疎かになってしまうというミスをしていました。
十分準備をした結果「何とかなりそう」と思ってしまったわけですね。。。
しっかりと反省して次回に活かします。
ちなみに、主催者の緊張や失敗とは裏腹にイベントは非常に盛況となりました。 例年ですと時間を設けても緊張でなかなか質問して頂ける学生さんはいないのですが、今年は時間が足りなくなるくらいの質問をして頂けました。
題材を吟味するって本当に大事だなぁと実感することができたイベントでした。
まとめ
Azure OpenAI Serviceは申請が必要ということで最初のハードルが高いと感じるかもしれません。 しかし申請は一度のみですし、解説ページやサンプルも多いため全体的には簡単に作成可能です。
ChatGPTを使ってプログラミングをしてみたいけど、情報漏洩が怖いという方には非常に良いサービスですので是非触って頂けたらと思います。
また、触ってみたいけどAzureアカウントの作成で二の足を踏んでいる方は弊社の「1Day プログラミング体験」イベントに是非ご参加ください。
おわりに
KENTEMでは、様々な拠点でエンジニアを大募集しています!
建設×ITにご興味頂いた方は、是非下記のリンクからご応募ください。
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