KENTEM TechBlog

建設業のDXを実現するKENTEMの技術ブログです。

新卒エンジニアが初めてのチーム開発で学んだこと

こんにちは!KENTEM 第2開発部のH.Kです。
新卒エンジニアとしてReact + TypeScript を使った初めてのチーム開発に参加し、多くのことを学びました。 個人開発とは異なり、自分の作業がチーム全体にどう影響するのかを意識すること が求められます。

最初は「どのようにチーム開発を進めれば良いのか?」といった不安がありましたが、Git等のツール習得とそれらの運用ルールの理解、コードレビューの重要性を実際に経験・体感する中で、少しずつ自身の成長を感じられるようになりました。

本記事では、チーム開発の基本的な流れや実際に経験した課題、成長を加速させるための工夫 について、新卒エンジニアの視点からまとめて紹介します。

チーム開発の流れ

チーム開発では、Git を活用してコードを管理し、複数人が同時に開発を進めても問題が起きないように運用することが求められます。

基本的な流れは以下の通りです。

  1. リモートリポジトリをローカルにクローン

  2. 開発のメインブランチを最新の状態に更新し、チームのコードを取得

  3. 作業ブランチを作成し、機能ごとに実装を進める

  4. プルリクエストを作成してコードレビューを依頼

  5. レビュー完了後に開発のメインブランチにマージし、変更を開発環境に統合

  6. テスターによる動作確認やバグの検証を実施

  7. テスト結果に基づき修正や改善を行い、完成度を高める

このプロセスを通じて、開発からリリースまで一貫して品質を高めることができます。

システム開発の流れと自分の役割

システム開発は 「要件定義 → 設計 → プログラミング → テスト → リリース」 の流れで進んでいきます。

私は主に プログラミング を担当しており、機能の実装や修正を行っています。
開発に入る前には、技術の調査や仕様の確認を行い、スムーズな実装に向けて基盤を整えていきます。調査やレビューを通じて、より良い実装方法を模索すること も重要な役割の一つです。

開発の過程では、先輩社員のフィードバックを受けながら改善を重ねていきます。
エラーが発生したり上手く実装できなかったりするなど壁にぶつかることが多々ありましたが、レビューを通じて確実にスキルアップできる環境でした。

チーム開発で大切なこと

チームの状況を意識する

最初のうちは自分の作業に必死になりがちですが、 自分の進捗がチーム全体に与える影響を考えることの重要性を学びました。

私の所属するプロジェクトでは、毎朝決まった時間に朝会が行われます。
これにより、チーム全体の状況を把握し、自分のタスクがどこにつながっているのかを意識する習慣が身につきました。

他の人が理解しやすいコードを書く

初めてチーム開発に参加し、個人開発とは異なりチーム全体で統一されたルールに従うことが重要であると実感しました。 個人でコードを書く場合は、自分のスタイルや書きやすさを優先できますが、チーム開発では他のメンバーが理解しやすいコードを書くことが求められます。

私は特に、以下の点を意識して取り組んでいました。

  • コーディング規約の遵守
    チーム全体で統一されたスタイルを維持するため、既存のコーディング規約を意識して実装しています。
    しかし、規約自体はまだ模索中であり、実装を進めながらフロントエンドメンバー全員で更新していく方針で考えています。

  • 関数や変数の命名規則を統一する
    変数や関数の名前は、役割が直感的に伝わるよう意識して命名しています。
    あらかじめチームで命名規則を定めておくことで、コードの可読性が向上し、統一感のある実装が可能になります。

  • 可読性を意識したコードの構造化
    関数が長くなりすぎると、処理の意図がわかりにくくなり、保守性も下がるため、適切な単位で分割することを意識しています。 例えば、ひとつの関数で複数の異なる処理をまとめて行うのではなく、役割ごとに分けてシンプルで分かりやすい構造に整理する、意図が伝わるコメントを追加するなど..です。 このようにすることで、他のメンバーがコードをレビューするときや実装を進める際に、スムーズに理解しやすくなると考えています。

Gitのルールを守る

Git の履歴を見たときに、何を変更したのかがすぐに分かる状態にすることを意識しています。 Git はチーム開発の基盤となるツールなので、「自分だけが分かればOK」ではなく、「チーム全員が分かりやすいGit運用」を意識することで、チーム全体の開発効率を上げることに繋がると思います。

分からないことは早めに聞く

まずは自分で調べることが大事というのは前提としてありますが、調べすぎて時間を費やしてしまうことも少なくありませんでした。
一人で悩み続けるよりも、経験豊富な先輩に相談することで、数分で問題が解決することも多々あります。 そのため、ある程度調べても解決できなかった場合は、すぐに相談することを心がけています。
疑問を一つずつ解消しながら進めることで、スムーズに開発を進められるだけでなく、知識の定着にもつながります。

ただし、質問の仕方にも注意が必要です。

例えば、「エラー○○が発生していますが、原因が分かりません」といった曖昧な質問では、相手が状況を1から把握しなければならず、回答に時間がかかってしまいます。(もしくは、表面的な解決策しか得られず、本来もっと適切な方法があったとしても気づけないままになってしまうかもしれません。)

そのため、質問をする際には、「どのように実装しようとしたのか」「どのような問題が発生しているのか」「どこまで調べてどの部分で詰まっているのか」を明確に伝えるよう心掛けています。

質問内容を整理していく過程で、自分の中でも問題がクリアになり、説明している途中で解決策が見つかることも多々あります。

質問の仕方一つで、得られる知識や成長の機会は大きく変わります。

質の高い質問を意識することで、単に問題を解決するだけでなく、自分で考える力を養うことにもつながると感じています。
今後も、質問の意図や目的を明確に伝えることを意識しながら、学びを深めていきたいと思います。

まとめ

チーム開発では、個々のスキルだけでなく、チーム全体の協力やコミュニケーションが不可欠です。Gitの適切な運用や、他のメンバーが理解しやすいコードを書くこと、そして適切なタイミングと方法で質問することが、円滑な開発につながります。 日々の業務を通じて、技術力だけでなく、チームでの開発において大切な考え方や姿勢も学ぶことができました。

最後になりますが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
日々の業務を通じて新たな知識や経験を積み重ねていますが、
まだまだ学ぶべきことはたくさんあります。
そうした学びの機会を得られるのは、周囲のサポートがあってこそです。
支えてくださる方々への感謝の気持ちを忘れず、謙虚な姿勢で努力を続けていきたいと思います。

おわりに

KENTEMでは、様々な拠点でエンジニアを大募集しています! 建設×ITにご興味頂いた方は、是非下記のリンクからご応募ください。 recruit.kentem.jp career.kentem.jp